いめーじのなみもり

Koji Mizoiの日記帳。

散歩と退屈、猫と幽霊。

 体が動きたい感じがあって散歩してた。どうやら気圧が上がって湿度が下がったらしい。部屋の中は暑いけど、外はここ数日の感じよりも確かにカラッとしてる気がする。あんまり変な汗もかかなかったような。散歩ついでに図書館で借りてたDVDを返しに行く。少し中をふらふらして川内倫子さんのうたたねと坂口恭平さんのPastelを開いて涼む。やっぱり作り続けてるよなと思う。量がある。そこからしか生まれないよなと改めて思う。僕は自己否定が強いのかもしれない。絵を描いて、写真を撮って展示もする。だけどそんなことしたって仕方ない、と未だに思う。誰かに見せたってしょうがないと思ったりする。未だにそんなことを思う。だけど「君は絵を描かないほうがいいよ、写真撮らない方がいいよ、向いてないよ」って誰からも言われたことない。だけど時折、その言葉が頭に浮かんでたりする。誰からも言われてない。自分で言い続けてる。行きすぎた謙虚なのか、なんなのか。

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 ここ数ヶ月で外の世界の見え方が変わったなと思う。楽しいことや驚きが沢山ある。いつもの道だったり、いつもの場所で。風景が繊細に変わって行くことを知らなかった、もっと外側の世界は退屈なものだと思っていた。自分の内面を知ろうとすることばかりに気を取られてそれどころじゃなかったのかも知れない。おかげで随分退屈しなくなったように思う。今だってふと空を見ると何もかもが変わっていたりする。赤らんだり、明かりが灯ったり。

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 それでもっと絵を描いていいし、写真を撮っていいと思った。なんでってわけじゃなく、そうやって自分の中にあるものを出していいし、続けていいんだよなってことで、誰に止められるわけでもなく、結局自分が止めてしまうのだから元も子もないよなって思うのです。外に出すことに真面目すぎ、謙虚すぎ、遠慮しすぎ。もっと適当でいいのだと思った。言葉になっていないことも言葉にして良いし、未完成のままどんどん発表して良い。こだわりがあって作るのと意固地になって固まって動けないのは別物だったりする。

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 そういえば昨日miiさんが手ぬぐい買ってくれた。猫と幽霊。夏のお供に。