いめーじのなみもり

Koji Mizoiの日記帳。

紫陽花散策と壁当てしてる男の子。

 朝起きて少しもやっとした感覚があり、はてなんだろうと思いつつ起き上がる。「何かしたいことある?」と聞いてみると「紫陽花を見に行きたい」と言ったので、準備しようと思うがいまいち気が進まない。すごく大変なことのように思えて体が重い感じがする。「紫陽花見に行く前にしたいことある?」と聞いてみると「パン焼いて食べたい」と言うので、バター塗ってメープルシロップがあったのでかけて食べる。「どう?紫陽花見に行く?」と聞いてみると「うん。行ってみる」というので着替えて散歩する。いまいち気が進まなかったり、体が重たくなる時、やろうとしてることが大変に思えれ、すごく遠くに感じるようになってたりして、だからもう少し手前のことを聞いてみるやってみるって大事だなと思う。ある道端に紫陽花が咲き乱れる場所があり、気に入っていて毎年見に行ってる。ちょこちょこ顔を出していて、良いかんじだった。

 さっき晩御飯の買い出しに行った。冷やし中華にしようと思い、具材などを買う。土日は人が多くて、いつも嫌な気持ちになる。「はてなぜなのだろう?」と今日は少し冷静に思う。状況的に僕が一人でいるときに、人が多いかつ何人かのグループでいる人たちをみると嫌な気持ちになる。気持ちと言いながら、胸のあたりがぞわぞわっとして、なんだか物悲しいと言うか、疎外されてるように思えてくる。買い出しをして、歩きながらイメージを観察してみる。この感覚ってどこから来てるんだろうって思ったからで、見ているとグローブとボールを持ってる男の子が一人で壁当てをしている。子どもの頃暇になると一人で壁当てをしに行った。壁当てを出来る場所は家の近くに二ヶ所あって、スポーツ公園って呼ばれてるところで壁当てをしていた。そっちだと学校の友達にあまり遭遇しないからそっちを選んで一人で壁当てをしていた。なんだか退屈そうである。「どうしたの?」って聞いてみたら「家でゲームするのに飽きて、友達にも今日誘われなくて退屈だからやってる」と言ってる。「みんなどこかに遊びに行ったりしてて、今日は遊ぶ相手がいなくて、だから一人でやるしかなくて、しかたなくやってる。友達いないわけじゃないと思う。予定が合わなかったり、別の人と遊ぶ予定もあるだろうからひとりになることはしょうがないなっていうのはなんとなくわかってる。だけど一人だとさみしいなって思うし、誰かに見られて一人で遊んでる寂しいやつに思われるのも嫌だし、だからあんまり目につかないところで壁当てしてる」って言ってる。「そうだったんだ。いまなにしたい?」って聞いてみると「友達とどこかに遊びに行ったり、旅行したい」って言ってる。その話を聞いて「え?そうだったの?まじ?」って驚いて、少し笑えてきた。

 友達とどこか出かけたり、遊びに行くの興味ないと思ったのだが、あんまり声かけられた記憶がなくて拗ねてたんかって思った。なので観光で友達やカップルなんかで来ている人をみると意味もなく嫌な気持ちになって、なんだか一人ぼっちな気分になっていたのだと思った。壁当てしてる男の子、仮に考くんとしますが、考くんは一人で壁当てしてるのがなんだか寂しく、休みの日友達とどこか出かけたり、遊びに行ったりしたくて、その話をいつまでも聞いてもらえずにいたのだと思った。考くんの存在は知っていて、壁当てしてる男の子がいるなーとは思っていたが、声をかけたことはなかった。なんだか今日は少し聞いてみようと思った。そうしたらなんか声を出せたことでわだかまりが解けるというか、そうだったんだって発見があって、その直後から複数人で歩いてる人たちを見ても嫌な気持ちにはならなくなった。ああやって遊べるのも良いなって思いつつ、多分複数人で行動すると疲れちゃうから少人数で居る方が好きだなと思いつつ、少し出かけたいなって気持ちも出て来た。そういえば最近美術館に行ったり、知らぬ場所にちょっと出かけるときに割と楽しくてテンション上がってる自分がいる。お出かけするの好きなんだと思った。

 Sさんの家に20歳くらいの時に居候していた時期があった。一つ上の先輩で、なんか仕事の帰りが実家だと遅くなるから、職場が近いSさんの家に泊まるようになり、そのまま居候してた。家賃は払ってたと思う。と言いながら四畳半に二人で暮らしていた。すごい状況である。だけど全然嫌ではなくて、あんまり気を使いすぎずに居れた。その先輩の彼女とその友達とで海に行ったり、なんか色々遊びに行ったりして、すごく楽しかったなと思った。海で日焼けしすぎて、次の日焼けすぎて皮膚がベロベロになったまま出勤したが、接客業だった僕は「今日は帰って皮膚落ち着かせてきて〜!」と強制退社させられたことがなんだか蘇って来た僕は、あの時もあの時で楽しんでいたんだなと思った。そういうことも少し笑いにしてくれると言うか、人間関係にはことあるごとに恵まれたんだなって思えてなんだか嬉しくなった。

 そういえばここ数日ティラミスが食べたいと思っていたがなかなか出くわすことができずにいて、さっき晩飯買い出しのついでにローソンに行ったらようやくティラミスに出会えて今食べてる。満足。11時からうみらのオーセンティック・ムーヴメントだった。背中が硬い感じがして、猫とかトラとかライオンみたいな、猫背だが柔軟性ある背中みたいなイメージがあって、動きながら意識が前面に移動してくる。ぐるぐるとした、困惑している感覚があった。画面上で動いてる参加者を見て時間の流れが穏やかに感じられ、自分の中にある動きは慌ただしく、せわしないように感じていたが、それは速いペースでは体との感覚は一致しなくて、もっともっとゆっくりと動かないと、その時の感覚とは出会えなくて、一致しなくて、そんなことを思った。参加者の言葉と自分の今持ってる言葉が交差する瞬間があっておもしろかった。名前の漢字違いとか、うさぎとか、今必要な感覚が画面越しに映る人や時間イメージにあるとか。

 いろんなことを思い違いしたり勘違いしたりして、自分を苦しめていたりして、そういうことをちょっとずつだが紐解いて行くことって必要で、あれそんなこと思ってたの?ってことも多々あり、とても興味深いし面白いなと思う今日この頃でした。