いめーじのなみもり

Koji Mizoiの日記帳。

2022/08/23

 仙台と福島の二本松に車に揺られて行ってきたのですが、行ってきたというか連れて行ってもらったという感じでもあって、なんというか朝起きたらその出来事は夢みたいだなと思って、現実か定かじゃないところでなんだか日常を過ごしていたようなそんな気持ちになって、少しの坂道をゆっくり歩いたりしながら、歩みが似たような形状になったり、一緒になってびっこ引いてるよと言われてはたと気付いて、普通に歩けばいいよと言われればそうなのだが、どうしてなのか体の状態もなんでか体に入ってきて、こんな風にいつのまにか気付いたら自分の動きではなくて、同調したような動きになっていくんだなと発見して、そういうことが体で起きていて、発する言葉で起きていて、気付いたら自他の境界が薄れていったりしながら、その距離感に対して、うるさいなぁとベッドの上で言っていたり、はたまたどうして起こしてくれなかったんだって八つ当たりをしたりしながら、朝食も食べずに学校に行くみたいなことが日常茶飯事だった。それでいて父親の息子に対する愛情みたいなものが、なんだ少しわかったような、知れたような気もして、そういうことだったのか、みたいな発見と共に、それは自分の中に存在しているのだろうか?って疑問を抱いたりもするわけで、感覚として持ち合わせていなかったとしても、あれってなんだったんだろうと思ったとしても、どこかのタイミングでそうか、あれって愛情だったのか、みたいな、喜びだったのかみたいな、そういう不器用さみたいなものと発見とが入り混じって、水面はカモの群れで揺れていたりするのですが、Vの陣形なんてキン肉マンを見たことないけど知っていて、カモの泳いだ後にたくさんのVの陣形、つまりVの波紋が広がっていて、そうやってうつされた水面をぼーっと眺めている時間が幸せだったり、人に慣れているであろう、人が近づいてきたら餌をもらえるだろうから近寄るか的な塩梅で寄ってくるカモに対して何もない手で餌を水面に投げ入れるそぶりをしてみたりして、それでもパクつくカモを見ながらほくそ笑んだりしながら、なんもねーじゃんかって察して、なにか感情的になるでもなく、ただそっと後ろを向いてスーッと動き出すカモの足はいつも動いていて、泳いでいて、果たして僕はあんな風に泳ぐことができるだろうか?って思いながら、露天風呂で浮かんでみようとするが、やっぱり沈んでしまったり、浮かべなかったりして、はてどうしたもんか、どうして平泳ぎできなかったんだろう?みたいな疑問が浮かびつつ、もうできなくてもいいかみたいな諦めと、空にある星が重なって、星が見れるかなと思っていたからコンタクトで過ごしていたから、満点パノラマの湯に入ったとしてもメガネ外したらなんも見えやしないので、ただただ水面にうかんでる葉っぱなんかを眺めていたみたいなこともあったりしたので、だから露天風呂に入るつもりでコンタクト生活を決行していたので、首を支えながら上空を見上げていたらちょうど良いタイミングで電気が消えて、消灯して、見えていなかった星がまた無数に現れて、いつもあるのに見えていないものの存在を知ったり、仙台に行った帰り道に仙台育英が優勝したりするみたいな日。

 それで朝起きて夢みたいだと思って、何度も寝て朝食にパン焼いてハッシュドポテト作って、キャンパス買いに行こうと思って買い出しして、なんかまたそんな風にすぐに元あった日常に戻るわけですが、帰ってこれる場所があるから出かけられるのだろうし、その場所がなかったとして、一体どこまでいけるのだろうと思ったりもして、もしかしたら帰る場所を持たずにただ日々を過ごして行くようなそんなことも出来るのかもしれないし、帰ってきたときに絵を描こうとか、写真を現像しようとかそういうことがどうしたってすぐに現れて、フィルムカメラ欲しくなってたりして、ネット見たりしながら、これからやることがいくつかあって、進めていく活力みたいなものがどこかからふつふつと湧いていたりして、じゃあ体を動かしてみたときに、手を動かしてみたときにイメージしていた何かとはまた違った状態というか、体は違かったりして、またそんなことを確かめて作るみたいなことが起きるわけです。特別な日々みたいなことはあるのかないのかわからなくて、ただ淡々と何か続けていくことが怖いと思わなくなったような気もして、そうやってまた部屋に戻って、そのためにはひとつひとつの抽出作業が必要なんだろうなと思ったりして、何かが抜け落ちたらすぐに不足するし、他のもので補おうとしても、それはまた違かったりして、行くまでの心配や、無用な妄想みたいなものがいい感じにほどけていって大丈夫なんだなみたいな、これまでやってたことも、これからのこともなんだかよくわからないけど、なんか認識されてるんだなみたいなそんな気がしたのでした。

インスタレーションなのだなぁ。