いめーじのなみもり

Koji Mizoiの日記帳。

2020/05/15 no20

 昨日新ジャガイモとほうれん草でスープを作りたくなって作った。クリームスープ。美味。

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 それぞれの人に設定があって、誰が主役であるとかそんな決めつけもない。八百屋の開店作業をしている最中だった。開店前なのにお客さんの行列ができていて好き勝手に野菜や果物を取っていく。もちろんお会計もしていく。ただお釣りの準備はない。毎度「細かいお釣りしかないですが大丈夫ですか?」と確認を入れる。「大丈夫です」「構いません」「ちょっと待ってください」とそれぞれ声が上がる。

 台車に野菜のつまったカゴを乗せる。冷蔵庫から売り場に移動させる。狭い道を行ったり来たりする。道が狭いというよりものが乱立していて道が狭くなっている、台車一台分が通れるスペースは確保されていて、周囲の机や椅子、ダンボール柱にぶつかりながらも移動ができた。そのうちもう少し重たい大根だとかキャベツとか白菜がつまった段ボールを順次台車位乗せて運び出す。

 その間に買い物客は歩き出す。セロリやにんじん、じゃがいもなんかを何度もお会計した。お会計するごとに帰ろうとするが「あ、あれも買わなきゃと」お思い出しては店内を右往左往している。

 一名バックヤードで作業している缶の飲み物を飲んでいる。「アイザワさんが缶の飲み物飲んでいるといよいよ仕事中にお酒飲んでるみたいっすね」と自分よりふた回りほど若い男性に言われる。

 二日酔いで目を覚ます。

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 何もしていないほうがにじみ出る何かがあるようにも思えて、何かしようとする、何かしてしまう、そういうくだらなさとかおかしみを、どうやって受け入れてみるかも大切かもしれない。結局ものすごく離れていくような、離れてしまったようなそれはこう見られたいっていう想像上の、または全く存在しない生き物であるのかもしれず、じゃあ存在もしていないのにどうして想像がつくのかって考えても、結局体は運搬のために往復を繰り返すだけ。一方でなんでもない日常が演劇のように感じられた。やったこともないし、見に行ったのも一度だけだけど、現実、労働のある場所に演劇の空間が煙みたいに立ち込めて、接触事故を起こしそうになって目が覚めて、一瞬お互いが文句を言い合って、それぞれの場所でまた文句を言い合った。。