いめーじのなみもり

Koji Mizoiの日記帳。

2022/11/03

 白菜を千切りにして塩まぶして揉む。しばらく置いておくと水分が出てくるので水を切って、また揉んで、また置いておく。昨日作り忘れた水餃子の下準備をする。結局ダンスに行く時間になったのでそのまま放置して、今日は作らないかもなーと思ったけど、帰ってきて作った。白菜かなり多めだったので少しあっさりな感じになった。包みながら食べてた。少し味も整えながらできるから一石二鳥な感じ。水切った白菜を改めてみじん切りにして、豚のひき肉、ニラ、生姜、塩コショウ、料理酒、ごま油、醤油。など調整していれる。

 来週にあるダンスの稽古だったのだが、最近、指定された人の即興の踊りを真似る時間があって、それがなんだか面白いなと思った。すんなり体に入ってきて、いつもと違う動きが生まれてたりして、それでなんとなくそのままの感覚をなじませて動き出すと、自分の動きになって元に戻ってしまったりする。出入りみたいな面白さがあるんだなと思って、真似てみる中で、その人が味わっているであろう感覚だとか、イメージだとかを体験している感覚になる。そういえば少し内臓が、お腹のあたりが重たいというか、物悲しい感じがあって、急に虚無感に襲われるような、そういう瞬間がふとやってきたりするんだけど、だからあんまり調子よくないなと思いながら午後の時間を過ごしていたのだが、踊っているとそのあたりはあまり関係ないように思えた。むしろ体に居れる感覚もあって、ああこれくらいでちょうど良いのかもなと思った。だいたい疲れている時って人間関係だったりして、それっていざこざとかがなかったとしても普通に生活している中で、自他が混じりすぎて訳がわからなくなってしまう時ってある。なんだかそういう距離感みたいなのを、少し遠くにしようとすると、物悲しさみたいなものがあるのかもしれない。一致したいのかもしれないが、いつまでたっても一致しないこともあって、一致していることがつまり、分かりあっていたり、感覚を共有しているような気になったりしているってことなんだろうと思うのだが、それが果たして本当に何もかもが一致して、溶け合っているのかというと、確かにそういう感覚を味わっているし、だけど一向に溶け合えないときに、そういう空虚感みたいなものが訪れるのかもしれなくて、だけどそれはただ人それぞれにある距離感だとか、性質だとか、思考だとか、そのときのリズムだとかで変わってくることだったりして、だからそんなに真面目にならなくてもいいんだろうし、それでいて埋まらない距離みたいなものもあっていいんだろうなって思った。

 すいめんが終わってから作った動画に感想をもらって、それはとても嬉しい感想だったり、なにか受け取ってもらえているように思えるもので、写真や音楽、もしくは動画なんかを無作為に組み合わせて、何かのイメージや空間が立ち上がるようなそういうものを作ることはこれからして行くんだろうなと思ったし、何か知ってるみたいに、何か間みたいなものを測ったりしていてい、なんだかそういう感覚の使い方が面白いし、集中できることだったりするように思った。少しデジタルなことも手をつけるのもそれはそれで楽しいのだろうなと思うし、興味が向いたものはどんどんやったらいいんだと思う。それで昨日書きそびれた川内倫子さんの展示はすごくよくて、食い入るように作品を見たり、聞いたりして、なんだかやっぱり間みたいなものをすごく感じて、日々のストックから選ばれる、再構成されたイメージみたいなものがすごく心地よく、ああこれなんだって思える時間で、とにかくもっと観てたいなと思えるそういう時間だった。内藤礼さんの展覧会もそうだったのだ、身を置く度に何かが変わって行く、劇的にも、なんでもない日常にも、特別にも、なんの変哲も無いものにも変わりえて、そこにある体とかイメージとか、そういうものを味わう、感じれる、んだと思って、あまり言葉がうまく回っていかないのだが、なんだかすごく良かったのだ。

 理解者って本当に数えられるくらいなんだろうなって思えるし、一人いるだけですごいことなんだろうし、創作ことでコミュニケーションをしようとしているんだろうし、一般的な会話がうまくいかずわざわざ落ち込む必要はないんだろうなって思った。なんだか少し、会話だとか、やりとりがしっくりこないときに否定的なことが囁かれている、それはだいぶ減っていると思うが、まだ微かにそういう部分があって、ああいるんだなって思って、だからなんだってわけではないのだが、いるなーっていうのはわかっていて、だけど微かな感覚だったりするからそのまま流れてしまいそうになるのだけど、流してしまうというよりは、一度手にとって眺めてみることが必要で、そこにはもっと素直で無理していない、気があっているというか、滞りなく流れているような感覚が欲しいなって思っているのだろうし、なんだか眠くなってきたので、お風呂に入って早く寝ようと思う。

揺れていたり、風が吹いたり。